やっと行けた!葛の葉公演。

演劇の魅力、やっぱり「生」だからこその感動 ~演劇くらぶ「葛の葉」~

 3月15日、葛の葉の公演を観に行ってきました♪

映画やドラマはテレビ越しに見ることが当たり前になっていますが、リアルな演劇を観ると、その感覚が全く違うことに気づかされます。舞台の上で役者さんたちが間違えずに演じる姿を見て、「本当にすごいな」「どれだけ練習したんだろう?」と、思わず心が温かくなりました。演劇は、映画やテレビでは感じられない緊張感やエネルギーがあって、やっぱり「生」の力って素晴らしいなと実感しました。

 衣装や舞台の装飾にも目が留まりました。きっとみんなで相談して決めたんだろうなと思うと、その裏にある努力や思いが感じられて、胸がジーンと温かくなりました。こうした細やかな部分にも気を配って作り上げられた舞台が、さらに感動を深めてくれるんですね。

 実は、「葛の葉」に、児童館で一緒に働いていたことがあるW先生が所属しているいうことで、一度は観に行きたいなとずっと思っていました。

 児童館でW先生が、子どもたちに「本を読んで」と頼まれて読んでいる姿に感動し、その理由を尋ねたところ、「演劇をしているんです」と教えてくれました。児童館でものすごいクオリティで読み聞かせをしていたのですよ!聞けた子どもたちはラッキー★

 その時から、何度も誘ってもらっていたのですが、タイミングが合わず、コロナ禍にも重なり、なかなか観に行けなかったのです。しかし、ついに観劇の機会が訪れ、楽しみにしていた宮沢賢治の物語を観ることができました♪旅立ちがテーマの公演でした。「いちょうの実」そして「よだかの星」の2本立てです。

 演劇を観るのは久しぶりで、ワクワクしながら会場に向かいました。

 観劇中、特に「いちょうの実」のシーンに心を打たれました。木を離れ、新しい世界に向けて一歩踏み出す準備をしているいちょうたちの不安や期待が、まるでこれから迎える4月という新しい環境に対する私たちの気持ちと重なり、自然と心が響きました。新しい一歩を踏み出すことへの不安や期待、そしてそれを乗り越えて進んでいく強さ、まさにその通りだなと感じました。「よだかの星」では、厳しい環境の中でも自分を受け入れ、新たな居場所を求めるよだかに、人生の中での辛い時期を重ねるような気持ちで観ていました。

 観劇を終えて、物語が伝えた命の流れや新しい旅立ちというテーマは、まさに今の私たちの気持ちにぴったりだと思いました。4月、新しい出会いや環境の変化を迎える私たちにとって、新しい環境への挑戦は不安でもあり、楽しみでもあります。演劇を通じて、その気持ちを再確認し、少し勇気をもらえたような気がします。

 公演が終わった後、「本当に素敵だったよ!」とW先生に伝えたところ、彼女は嬉しそうに、「楽しかったでしょ?一緒にやりたくなったでしょ?」と、にっこり笑いながら言ってくれました。その笑顔が、とてもまぶしく感じました。

 このような地域の演劇が、もっと多くの人に届くといいなと思います。やっぱり、心を動かすものは「生」であるからこその感動があるんですね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次