今回は、ネット上で議論されているフランチャイジーの労働者性に関する見解をまとめてご紹介します。
フランチャイジーは、独立事業者としての自由を持ちながらも、実際には会社の指示に従わなければならない立場にあることが多く、労働者としての権利がどのように守られるべきかが注目されています。様々な専門家の意見や実際のフランチャイジーの声を通じて、この複雑な問題を整理し、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
私がご提供している情報は、塾のフランチャイズと言っても、個人事業主としての運営ができるようなフランチャイズ塾です。
フランチャイジーの労働者性 学術的な情報のまとめ
水島郁子先生は、フランチャイズ契約における労働者性について深く考察しています。
以下要約です。
フランチャイズ契約とは?
フランチャイズ契約は、ある企業(フランチャイザー)が別の企業や個人(フランチャイジー)に自社のブランドやビジネスモデルを使用する権利を与える仕組みです。例えば、飲食店やコンビニのように、よく見かけるチェーン店がこのモデルを利用しています。
労働者性について
水島先生は、フランチャイジーが見た目には独立した経営者のように見えても、実際にはフランチャイザーからの強い影響を受けていることを指摘しています。具体的には、以下のような事例が挙げられます。
1. 飲食チェーンの例
ある飲食チェーンでは、フランチャイジーがメニューや価格を自分で決めることができず、フランチャイザーの指導に従わなければなりません。これにより、フランチャイジーは独自の経営判断ができず、事実上の労働者のような立場に置かれています。
2. コンビニのケース
コンビニのフランチャイジーは、売上の一部をロイヤリティとしてフランチャイザーに支払う必要があります。このため、店舗の運営や収入がフランチャイザーの方針に大きく左右されるため、自由な経営が難しくなっています。
3. 教育機関の事例
教育機関のフランチャイジーである教師たちも同様です。彼らは、フランチャイザーからの厳しい指導やカリキュラムに従う必要があり、自分の教育スタイルを自由に選べない状況です。これにより、教師たちも労働者のような制約を受けています。
まとめ
水島先生の考察は、フランチャイジーが独立しているようでいて、実際には多くの制約を受けていることを示しています。このような現状を理解することで、フランチャイジーたちは自分たちの権利をより適切に主張できるようになります。
フランチャイジーの労働者性 WEB上の情報では?
学研教室の労働組合の場合
こちらでは、学研教室の訴訟問題について、株式会社ドリームアシスタント 代表取締役の前田晃介様が、自身の意見をお話されています。
オーナーであっても、自分の身体と時間を切り売りしてお金に換えているということだったら、自分が労働しているということだから、労働者と変わらない。個人的な意見としては、ロイヤリティの部分をいじる以外ない。という趣旨のお話がありました。
動画内で「学研教室の先生も労働者だ!団結せよ!ということですよ」という言葉がありますが、団結する権利については、また詳しくお話をしたいと思います。
残念ながら、この申し立ては認められませんでした。
ですが、諦めずに活動を継続されています。
Youtubeの動画内で、公文式の教室も一緒ですというお話もされていますね。
公文教室の労働組合 指導者ユニオンの場合
公文式の教室の場合は、全部救済(全面勝訴)となっています。この判断は当時画期的と言われ、多くのメディアが取り上げました。
今の活動はどうでしょうか?
今は、中央労働委員会から和解勧告を受け、会社と話し合いを通じての解決を図っているとのこと。
今後も活動を見守っていきたいと思います。
ECCジュニア ホームティーチャーユニオンの場合
SNSを使って組合結成の準備を重ね、2022年に組合が結成されています。
自教室の発展は、何よりフランチャイザー・フランチャイジーにとってwin-winでしかあり得ません。その為に必要な『声』はやはり発しなければ届かないのです。
ECCは “Education” “Communication” “Community”です。そして指導の中にもある「思考力・発信力」は、私たちが率先してこそなのです。では実際にどんな活動が出来るのでしょうか・・・
(上記のサイトより引用)
素敵なリーダーの言葉に心が動かされます。
実際に労働三権を用い、声を上げることの重要性を説いておられます。
今後活動が広がり、子どもたちと教室に利益が届く仕組みがつくられますよう、応援しております。
個人的まとめ
自己紹介の言葉がまずはまとめになりますので、ぜひご覧ください。
そして、私だけの言葉では心もとないので、偉人の言葉でも応援させてください。
「批判なしに進歩はない」 ドイツの哲学者イマヌエル・カント
「たとえあなたが少数派であっても、真実は真実です。」 マハトマ・ガンジー
「思いやりを持った少数の人々が世界を変えることができるということを決して疑わないでください。実際、それが唯一、世界を変えた手段なのです。」 マーガレット・ミード
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